パットラインを故意にではないが損傷されたら?

ケース:

10m近いロングのバーディパットを入れて、嬉しくて喜びのあまり飛び上がった。

同伴者に、自分のパッティングラインを踏まれてしまい、ひどいスパイク跡がついた(損傷を受けた)これってペナルティはないの?

●ペナルティの有無

無罰です。 ただし、その損傷は直してOK

この場合、自分のボールがグリーン上に止まった後で、たまたま同伴者のスパイクによって損傷を受けたので、プレーヤーは「公正の理念」によりスパイクによる損傷跡を修理することができます。

もし、競技委員がいれば裁定をしてもらうのがいいでしょう。

同伴者も無罰です。

●ゴルフのルールでは「紛争の争点について、規則に明示の規定がない時には、公正の理念に従って裁定しなければならない」とあります。

どういう解釈をするかというと、ゼネラルルール、ローカルルールにも規定のない問題の場合は、「公正の理念に従った裁定」をすること。となります。

「公正の理念に従って裁定する」ということは、自分自身にとって特別有利にも不利にもならず、誰がどう考えても公平と思われる処置をすることです。

●「公正の理念」の適用例

ボールが蜂の巣など危険な場所に止まった時は、危険を避けられる場所でホールに近づかず、ボールの止まっている箇所にもっとも近い所に無罰でドロップすることができます。

カート道からの救済を受けたら、ドロップする場所がカジュアルウォーターの中になってしまうので、そこからまた救済を受けると、今度はカート道の上になってしまうようなケースでは、同時に2つの障害を避けられてホールに近づかない個所にニヤレスポイントを決め、ドロップできます。

ボールの紛失場所がウォーターハザード内か、溢れ出しているカジュアルウォーターか分からない場合、公正の理念に従い、ウォーターハザードの処置を取らなければいけません。