誤った場所にドロップしたボールでプレーを続けたら?

ケース:

池のある方向へボールが飛んでいったので周辺を捜したがボールが見つからなかった。そこで池に入ったものと思い、ウォーターハザードの処置をとりプレーを続けた。正しかったでしょうか?

●ペナルティの有無

3打罰です。

不正解。正しくは元の位置に戻りプレーをしなければなりません。

今回のケースでは、ボールが池に入ったという確証がない限り、紛失球(1打罰)扱いになります。

この場合は、ボールを打った元の位置に戻らなけらばならないのに、池の側でドロップし、ボールを打ってしまったので、誤所からのプレーで2罰打となります。

また、「誤所からの重大な違反」もしていますので、競技では訂正のプレーをしないと競技失格になります。

 

●誤所からの重大な違反とは?

本来プレーすべき場所より著しくホールに近づいた場所からプレーした場合、「誤所からの重大な違反」となります。

今回の場合は、「紛失球」としてボールを打った元の場所に戻らずに、それよりホールに近い池の側からドロップ再プレーしたので、明らかに「誤所からの重大な違反」となってしまいます。

池ポチャしたことの確認には、遠くから見ていて「水しぶきの上がるのが見えた」とか同伴者が「あの飛び方なら必ず池に入ったはずだ」というくらいでは、池に入った確証があったとはなりません。

では、どうすれば立証できるかというと、ギャラリー、競技委員など信頼できる目撃者が池の近くでボールの行方を見ていて、「ボールは間違いなく池に入ったよ」等の証言してくれればOKです。

それ以外の場合でも、合理的な立証ができなければ「紛失球」の扱いになります。

 

●もし、今回ボールを打つ前に誤りに気がつき、紛失球の処置をとるため、ボールを打った元の場所に戻りドロップしてプレーをすれば、紛失球の処置での1打罰のみになり、誤所からのプレーの罰はありませんでした。