ボールの後ろを踏んだら水が染み出てきたら?

ケース:

雨上がりのラウンドでボールの止まったフェアウェイで、ボールの後ろをスパイクで踏んだら、水がしみ出てきた。ボールは無罰救済の対象?

●ペナルティの有無

無罰。そのままプレー続行

まずカジュアルウォーターの定義は、雨や散水等で出来た一時的な水溜まりやコースの異常な状態のことを指します。スタンスをとる前やスタンスをとって芝を踏んだとき、ボールやスパイクの周りに水が見えればカジュアルウォーターに該当します。

しかし、今回のケースのように、ボールのすぐ後ろを踏むのは通常のスタンスをとるための行為とは認められません。ですので、水がしみてもカジュアルウォーターとはならず、無罰の救済は受けられません。

 

●コースの異常な状態とは?

コース内のカジュアルウォーターの修理地、動物などの作った穴など、動物の通り道などのことを「コースの異常な状態」と呼びます。

ボールがコースの異常な状態の上や中、またはそれに触れている、また、ボールに通常のアドレスをした時、コースの異常な状態にスタンスがかかるか、それらがスイングの妨げになる時も、コースの異常な状態による障害が生じたことになり、救済を受けることができます。

ただし、上記のようなケースが頻繁に起きるゴルフ場などでは、ローカルルールで救済が過剰にならないように、コースの異常な状態にスタンスがかかる程度では、救済を認めないとしている場合もあります。