アプローチの練習方法

アプローチといってもいくつか種類があります。

大別するとランニングアプローチ、ピッチショット、ピッチエンドランの3つですね。

まず基本のアプローチであるピッチエンドランのアプローチを練習してマスターしましょう。

このアプローチは、多くのアマチュアゴルファーが一番多用しているアプローチですね。少しボールを上げて、ランを出すアプローチでランの距離とボールを上げる距離が52度やAWのウエッジでほぼ1:1くらいになるイメージのアプローチです

使う場面と言えば、グリーンまで距離がある場合のアプローチや距離がなくても、グリーンまでの間に何か障害物などがあり、転がせない場合にはこのピッチエンドランを選択しましょう。

このアプローチでは、使用するウエッジやボールによってスピンのかかり具合等が変わるので、自分の基準が作れるように、最初は、一本固定のウエッジで練習しましょう。

ひとつ基準が作れれば、後は振り幅を変えることでボールを上げる距離と転がしの距離が調整できますね。4時-8時がマスターできたら、3時-9時、次いでスリークォーターくらい(2時-10時)までやれるようになるといいですね。

それからもうひとつは、クラブを変えることで、ボールを上げる距離や転がしの距離を調整できます。

振り幅の場合は、全体の距離が変わる感じですが、クラブを変えることで転がしの距離が長くなったりと変化させることができます。

転がしの距離を多くしたい場合は、AWからPWに変えましょう。

ロフトが立っているので、ランが出るようになります。

ボールを高く上げたい場合は、AWからSWに変えましょう。

ロフトがねているので、よりボールが高く上がるようになりスピン量も増えるため、ランも短めになります。

スタンスは少し開き気味に構え、両足はほぼ揃えるようにして打ちます。

左足体重で、クラブフェースは少し開いて打ちましょう。

肩を回転させて、肩の回転で打つようなイメージで打ってみましょう。

振り幅は最初はそんなに大きくなくていいです。まずは4時-8時くらいの振り幅を徹底的に練習してマスターしましょう。

また、アプローチは距離を出すショットではないのでクラブは短く持ってミスが出にくい準備をしましょう。

 

 

次におぼえて欲しいのがランニングアプローチです。

これは、どういうアプローチかというと、ボールを高く上げないで転がりを多く使って寄せる方法です。

この方法は、グリーンを転がす距離を長くすることでチップインの確率も高くなりますし、プロはまず最初に選択するアプローチです。

プロが多用するといっても練習すればアマチュアにもそう難しいアプローチではありませんし、慣れれば、比較的距離感をあわせやすいアプローチとなります。

また、このアプローチこそアマチュアにはおすすめで、大怪我しないアプローチの方法です。

ボールをあげる必要がなければ、極力このランニングアプローチを選択しましょう。また、冬芝などでも有効な方法です。

やさしさでいうとおぼえてしまえばピッチエンドランよりやさしいかも知れませんね。

私のまわりでは、上手い人ほどランニングアプローチで寄せていますよ。

距離にもよりますが、9番とか8番とかロフトの立ったアイアンで打ちましょう。

少し開き気味に構え、両足はほぼ揃えるようにして打ちます。

左足体重にしておいてそのまま打つようにしましょう。

よくウェッジでアプローチするのにフェースを開いてアプローチしますがランニングアプローチではフェースは開きません。

振り幅は極力小さくして打ちます。大体、4時ー8時くらいのイメージでいいでしょう。自分の中で振りやすい振り幅を決めて、その振り幅での距離感をおぼえるようにします。

距離感は、振り幅を一定にしておいて、番手を変えて距離感出すようにしたほうが簡単でおススメです。

9番アイアンで○ydくらい、8番アイアンでは○ydくらいと自分の中の基準をつくりましょう。少し練習して距離感を養えたら、実践で試してみましょう。

 

最後に、ピッチショットですが、これは、ピンをデッドに狙うようなショットでほぼランが出ないでスピンが効いて止まるショットです。

よくプロの試合で見かけるようなショットで、上手くできればカッコいいですし憧れのショットでもあります。

ただ、このショットは難易度が今までのショットより高いですし、あまりこのショットでなければ無理というシュチエーションはないと思いますので、参考までにおぼえる程度でもいいかも知れません。

と言うことで、このショットを多用するのはおススメしません。

プロのように練習量が豊富な人はいいでしょうが、多くのアマチュアはそんなことないでしょうし、使う場面がそれほど多くありませんからね。

打ち方としては、スタンスは開き気味に構えます。

ピッチエンドランの時よりフェースも開いて構えるので、それに合わせてスタンスもさらに開いて構えます。両足は少し通常のショットより広めにとります。

右足体重にして、クラブフェースはピッチエンドランの時よりも更に少し開いて、ボール位置も通常より少し左よりに置きましょう。

また、バンカーショットなどと一緒でハンドファーストに構えずに少しクラブフェースのほうが手元より先にいっているようなイメージで構えましょう。

ま、簡単に言うとバンカーショットのような構えです。

こうすることで、ボールがより高く上がりやすくなります。

打ち方としては、ピッチエンドランとほぼ変わりませんね。

スタンス、フェースを少し開いてボール位置を少し左足よりにしてフェースを少し開くだけです。

必要になる場面としては、打ちたい方向に障害物があってボールを高く上げる必要がある時やバンカー超えでピン位置が近いとき、カップの位置がグリーンエッジから近いような時で、ランをあまり出したくない時などに使いたいショットです。

ただ、難易度が高いショットですので、やるんであれば練習してからやるようにしましょうね。

まぁ、おすすめは、こんなショットは本番ではしないほうがいいと思います。

例えば、グリーンエッジからカップまでの距離が近い場合は、パターで寄せれば、いいですよね?

これが、我々、アマチュアには一番安全だと思います。

ピッチショットが必要な場面がきたとしても、自信のある打ち方で打って、結果的にカップまでの距離が遠くなったりするとしても、セーフティな対応をしたほうがスコアには影響が少ないと思います。

プロじゃないんですから、出来なくたっていいし、私はあまり必要性の感じないショットですね。

最近は、ボールの進化もあり、プロも含め、アプローチはスピンで止めるよりも転がしで寄せるほうが主流です。

と言うことで素人の我々は、尚更、ランニングアプローチをマスターするようにしたいですね。